このたび、一般財団法人かき研究所は 本年 3 月 31 日をもちまして解散する運びとなりました。
ここに謹んでお知らせいたします。

かき研究所は、昭和 36 年 10 月、旧文部省所管の財団法人として東北大学農学部の故今井丈夫教授らによって仙台と東京の財界の支援を得て設立されました。設立当初、カキ類を中心に研究を進め、わが国で初めてフランスガキとオリンピアガキの種苗生産に成功し、国内外から高い評価を受けました。
しかし、まもなく財政基盤は脆弱となり、これを補うべくアワビの大規模種苗生産も手掛けましたが、受託量減少などから経営が悪化し、平成 6 年 3 月に研究活動を停止しました。その後、同大学農学部が中心となり再建計画を検討し、翌年 10 月に新たな産官学体制で再出発しました。
再建後は様々な紆余曲折を経て、それなりの成果を挙げつつ、今日に至った次第であります。

平成 22 年 11 月内閣府から一般財団法人への移行法人として認可され、事業の軸足を研究事業から社会貢献事業へと移しました。かき産業のグローバルネットワーク構築を目指す中核事業の「世界かき学会事業」は、現在 50 の国と地域から 950 名の会員を擁し、隔年開催の国際かきシンポジウムは 8 回を数えました。
来年はわが国での二度目の開催が決定しており、国内かき産業のさらなる進展に大きく寄与できるものと確信いたしております。

しかし、事業運営は中期的に行き詰まることが鮮明になり、平成 28 年 3 月の理事会において他の財団への吸収合併や解散も選択肢として挙がってきました。このような状況下、当財団の常務理事・研究所長を兼任する東北大学大学院農学研究科の高橋計介准教授から世界かき学会事業および 2 つの研究事業を引受ける旨の申出があり、理事会ではこれまでの経緯からこれを受諾することに異論がありませんでした。
これを踏まえ、定款に存続期間を令和 2 年 3 月 31 日までとする条項の追加が臨時評議員会において承認可決され、このたび解散する運びとなった次第であります。

今日まで長きにわたり当財団をご支援いただきました多くの皆様方に衷心より感謝を申し上げます。

令和2年3月4日

一般財団法人かき研究所
理事長 森 勝義

 

 

目   的
人と水環境と水産生物の調和の実現を理念とし、カキを中心とする各種水産生物の試験研究、並びにカキの研究、生産及びその利用に係わるすべての人々の関係構築を図る活動を行い、広く学術ならびに産業の発展に寄与する。
事業内容
(1) カキなど二枚貝類をモデル生物とした試験研究
(2) 研究者、技術者等の指導育成及び研修会の開催
(3)カキに関する研究を行う大学・試験研究機関等の若手研究者に対する研究助成
(4)カキ産業・食文化に係わる国際シンポジウム・地域フォーラム等の開催並びに開催支援
(5) 水産養殖技術に関する調査研究等の受託及び協力
(6) その他この法人の目的を達成するために必要な事業
沿   革

昭和36年10月26日文部省所管の財団法人として発足して以来、「人と水環境と水産生物の調和の追求」を基本理念とし、沿岸漁業の発展の基礎となる有用海産生物の種苗生産に関する生理・生態・技術の研究、地域の産業開発、若手研究員の育成、などを行っている。平成17年7月東京で第1回国際かきシンポジウムを開催し、世界かき学会の事務局として、かきの研究、生産およびその利用に係わるすべての人々のネットワーク構築を図る活動に重点を移しつつ社会貢献活動を続けている。
平成22年11月9日内閣総理大臣から移行認可を受け、11月11日一般財団法人の設立登記を行った。公益目的支出計画にもとづき事業に取組んでいる。詳しくはここから
平成23年3月11日東日本大震災の津波により気仙沼市唐桑町の臨海研究施設は全壊した。事業の現状及び将来方向等を勘案して同年9月本施設を閉鎖した。

住   所


〒989-3204 宮城県仙台市青葉区南吉成6丁目6−3 ICRビル2階
交通手段  
 バ ス 仙台駅前バスプール15番乗場から、「南吉成・国見ケ丘1丁目団地行」又は「南吉成・中山台・実沢営業所行」に乗車(約40分)、「南吉成5丁目」で下車、徒歩5分。
  車 仙台市中心部から「仙台西道路」経由して、「仙台北環状線」を泉中央方面へ約20分

 

一般財団法人かき研究所役員等の名簿はこちらです。



公益目的支出計画について

 かき研究所は、平成22年11月9日内閣総理大臣から一般財団法人への移行認可を受け、同月11日に新法人としてスタートしました。今後は内閣府から承認された「公益目的支出計画」に従い、本計画に掲げた公益のために行う実施事業を着実に実行してゆきます。
  この実施事業は、新たに着手する3つの公益目的事業と従来から取組んできた2つの公益事業の5つの事業です。

新規事業 
1.カキに関する研究を行う大学・試験研究機関等の若手研究者に対する研究助成 >>ここから 
2.カキ産業・食文化に係わる地域フォーラムの企画開催 >>ここから  
3.カキなど二枚貝の特性を生かした環境評価法に関する研究 >>ここから 

継続事業
1.かき産業のグローバルネットワーク構築を目指す世界かき学会活動 >>ここから
2.ノロウイルスフリーかきの生産法確立及び養殖かき品質向上のための研究 >>ここから